後藤です。
今日は仕事場を抜け出し東京へ・・・でも、場所を替えてお仕事です。
建築現場で床の間の框部分に漆を塗りました。
本来だったら施工前に材料の状態で塗りたかったのですが、大工さんの仕事が終わってから施主の希望で白木から変更になりました。
困った知り合いの現場監督さんからの依頼で現場で塗ることになりました。
仕方がない事とはいえ、おが屑まみれの建築現場での塗りは厳しかったです。
雑巾がけをしっかりやってからビニールで囲って塗りました。
やってみて感じたのは、この仕上げであればオイルステイン等の塗料とそれ程予算も変わらず出来るので、どんどん建築にも本物の漆を取り入れて行ったらいいのにな!と思いました。
但し、多少乾燥時間がかかるので(季節にもよりますが丸一日)その辺りをご了承ください。
何かあればどうぞご相談ください。
塗る前の白木の状態。
紙の上の液体が入れ物から出したばかりの漆です。
まだ空気に触れていないのでベージュ色です。
空気に触れているとどんどんこげ茶に変色していきます。
漆は和紙で濾して容器の縁に付いたカスなどを取り除いて
ベージュだった漆も空気に触れると色が濃くなりました。
今回は木目を活かした塗りで仕上げました。